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Google Chromeのプロファイルの切替方法とその使いどころ

Google Chromeのプロファイルの切替方法とその使いどころ

ChromeやFirefoxなどのウェブブラウザではブックマークや履歴、拡張機能プロファイルというものに紐付いて管理されています。となればプロファイルを使い分けることで全く異なるブラウザ環境を手に入れることができる、という仕組みになっているわけです。

別プロファイルでChromeを起動する

プロファイルの切替にはプロファイルをコピーして、起動時に引数で使用するプロファイルを指定して〜みたいな面倒なステップを踏まなければいけないかと思いきや。

MacのGoogleChromeにおいてはメインとは別のプロファイルでChromeを起動するMacのアプリケーションパッケージ(なんて言えばいいの?)を作ってくれるシェルスクリプトを公開してくれている人がいますので、ありがたく使わせてもらうことで一瞬で別プロファイルで起動するChromeを用意できます。

Create an .app that launches Google Chrome with a specified profile

ここにあるシェルスクリプトを使います。ターミナル(黒い画面)を使うので不慣れな人にはちょっと難しいかもしれません。

create-chrome-launcher.shをどこかに置いて実行してみましょう。いくつか聞かれますが、最初のEnter profile name:で好きな名前を付けてあげる以外はEnter連打で良いです。

$ sh create-chrome-launcher.sh
$ sh create-chrome-launcher.sh 
Enter profile name: private01
Enter launcher name [Google Chrome (private01)]: 
Enter boot options []: 
Enter dist dir [.]: 
Create profile at /Users/hiromasa/Library/Application Support/Google/Chrome/private01
Create launcher at ./Google Chrome (private01).app
Copy resources from Google Chrome
Write Info.plist
Write executable
Done

ここではprivate01という名前にしてみました。スクリプトが終わるとカレントディレクトリにGoogle Chrome (private01).appというディレクトリができているのでそれをアプリケーションフォルダ(/Applications)に移しておくといいでしょう。

あとは通常のChromeを起動するときと同じようにGoogle Chrome (private01).appを起動できます。これで何も情報がない新しい環境を手に入れることができました。

使い分けるメリット

仕事とプライベート

一番多い使い分けは仕事とプライベートを切り替えるというところでしょうか。

仕事用のプロファイルでは仕事用のGmailアカウントでのみログインしておくとか、Facebookにログインしておかないとか。広報用Twitterにログインしておくのは仕事用プロファイルにしておくとか。

どうしてもふとしたときにSNSにアクセスして時間を無駄にしてしまうようなケースが起こりますが、セッション情報やクッキーが残っていないブラウザであればわざわざログインしようという気も起こらずに仕事に集中できるというわけです。

仕事によって使い分ける

仕事とプライベートではなく仕事Aと仕事Bで切り替えるというのもありかなと思います。

例えばのケースですが、普段はサーバーサイドの開発をしている人が、ある一定期間だけフロントエンド周りの開発に入るという場合。フロントの開発ってブラウザ拡張を使わないとやってられないところもあったりして、拡張機能をガンガンに入れていくことになったりするわけです。ところがフロントの開発が一段落したらまたメインのサーバーサイドに戻ることになります。

さて、フロントの開発中に大量に導入した拡張機能はしばらく使うことはありません。では捨てますか?無効にしますか?

いや、最初からプロファイルを分けれておけばいいんです。そうすれば拡張機能を捨ててしまって次回また入れなおすなんてことはしなくて済みます。

たまにしか使わない拡張機能を切り離してメモリ削減

僕のケースがこれです。MacbookAirのメモリが8GBなんですが、これでは全然足りないというのが今の状況です。アクティビティモニタによるとGoogle Chrome Helperがそこそこのメモリを食っていて、Chromeのタスクマネージャーで見ると拡張機能がメモリを使っていたりするわけです。

ところがその拡張機能は極稀にしか使わないものだったりするわけです。先ほどの例と同じで捨てるのは勿体ないけど滅多に使わないという場合ですね。

この目的でスクロールがあるWebページ全体のスクリーンショットを撮る機能やフロント開発系の拡張は切り離しました。