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fastlane/boardingでTestFlightのベータ版の配布ページが一瞬で作れた

iOS

社内用に作ったiPhoneアプリをメンバーに配るのにTestFlightのベータ配布を使いますが、いちいちメールアドレスを使うのが面倒です。Google Playにはオープンベータテストにしておくと参加用のURLから勝手に入ってもらうことができるのに、TestFlightはできないのかな、なんて調べていたら自分でホスティングすれば似たようなことを実現できることがわかりました。

それが、このツールです。

GitHub - fastlane/boarding: Instantly create a simple signup page for TestFlight beta testers
Instantly create a simple signup page for TestFlight beta testers - GitHub - fastlane/boarding: Instantly create a simple signup page for TestFlight beta testers

boardingはiOS開発者なら名前を聞いたことぐらいはあるであろうfastlaneのツール群のうちの1つで、iTunesConnectのベータテスターへの登録の部分をWebサイト経由で実現してくれるRailsアプリケーションです。

RailsアプリなのでHerokuへデプロイするのが容易なのですが、boardingではREADMEにDeploy to Herokuボタンがあるおかげで本当に一瞬でサイトを作ることができました。

予め用意しておくのはこのあたりです。

  • Heroku アカウント
  • iTunesConnectのアカウント情報
  • アプリのBundle ID
  • チーム名(複数組織に所属している場合)
  • テスターを追加するチーム名←後述
  • 登録の際に必要なパスワード

チーム名ですが、今回は外部テスターという名前でチームを作りそこに追加しました。

Deploy to Herokuボタンを押すとHerokuのアプリ作成画面へ移動します。そこで↑で用意した値を環境変数に設定しておきます。僕は画像に文字を入れた箇所を入力しました。

パスワードなどを入れるので若干怖いかもですが、アカウントを乗っ取られない限り大丈夫です。心配なら2 Factor Authの設定をしておくとよいです。

環境変数の入力が終わったら画面一番下のDeploy appボタンを押すとHeroku側の設定が始まるので数分待ちます。これが終わったらもうサイトが出来上がっていて、登録もできるようになっています。

こんな感じの画面ができあがって、メールアドレスを入力してサブミットするとTestFlightからの招待メールが本当に届きました。

Herokuのアカウントさえ持っていれば本当に一瞬で作れたので驚きました。