PIYO - Tech & Life -

率いると擁するの間違いが気になる

雑記 言葉

◯「メッシ擁するアルゼンチン」

✗「メッシ率いるアルゼンチン」

なんですが、たまにサッカーニュースなんかで間違っている見出しを見かけます。僕自身も言葉の間違いはたくさんしてそうなのであまりとやかくいう筋合いはないですが、ライターさん、記者さんはしっかりしててほしい。

率いる

引き連れて行く。「旗本二百旗ほどを―・いての出陣」。転じて、おおぜいの上に立って行動をさしずする。

擁する

1.だく。かかえる。「巨富を―」 2.ひきいる。「大軍を―」

調べてみると、擁するには「率いる」と同じような意味合いがありますが、その逆はありません。

「メッシ率いるアルゼンチン」

この文の主語はメッシとなります。「メッシが率いるアルゼンチン」と直すとより正確な文になります。ところで、サッカーチームを率いるのは監督なのでメッシはアルゼンチンを率いることができませんので、この文自体は間違っています。

ちょっと前なら、「サンパオリが率いるアルゼンチン」となるのが正しいです。

「メッシ擁するアルゼンチン」

こちらにも助詞を補うとすると、「メッシを擁するアルゼンチン」となります。メッシは目的語となり、主語に相当するのがアルゼンチンとなります。擁するは1番のかかえる(有する)という意味になり、「アルゼンチンにはメッシがいる」といった意味になります。

サッカーに限らずですが、この間違い気になります。