電子書籍はなんとなく読みにくくて、ネット記事なら読みやすいという感覚を持ったことがある人はいるでしょうか。僕は数年前にそのように思ったことがあって、1つの仮説に辿りつきました。
それはページのめくり方(スクロール方向)です。
ページめくり型の電子書籍は明示的にページ送りをしなければいけません。そもそもその動き自体、読む流れに対して抵抗があります。
その上、ページをめくってしまうため少し前の内容をなんとなく参照するということができません。もう一度読み直したいときは前のページに戻って、また次のページに戻らねばなりません。
それに対してネットの記事は縦に長いことが多いのですが、スマートフォンでは自然に読めます。目の動きに合わせて画面も同じ方向にスクロールしていけばいいので読む動きと実際のデバイスの操作との間に抵抗がありません。
少し前の内容を確認したい場合、その部分は画面内にあることが多く、軽く目を動かすだけで参照できるでしょう。
この仮説を証明するために縦スクロール型の電子書籍リーダーはないものか、と当時目を皿のようにしてWebやアプリストアを探し回った記憶があります。
そのときに見つけたこちらのアプリ「Gerty」はepubのようなフォーマットを縦クスロールで読むことができる貴重なアプリでした。
実際にこのアプリを使って読んでみて、仮説は正しいのだなと実感ができました。やはり縦スクロールのほうがスムーズに読めました。
そんな中、KindleのiOS版アプリが縦スクロール(アプリ内では連続スクロールと表記)に対応していることを知りました。たまたま気がついたのがきっかけでしたが、更新履歴をふり返ってみると2018年の4月か5月ごろには対応されていたようです。
設定方法は、Kindleアプリの文字サイズなどを変更するボタンの中に。
連続スクロールのスイッチをONにすればOK。対応している形式(一部の横書き形式)の場合は縦スクロールになってくれるはずです。
オススメですのでぜひお試しを。